意次がもたらしたものは、着実に人々に根づいていました。
城下町や街道の整備は、相良湊や川崎湊をさらに発展させて、御船神事という伝統ある行事を生み出しました。
意次がいなければ、御船神事はなかったかもしれません。
また、『遠江国相良城図』(聖心女子大学図書館所蔵)など江戸時代の絵図と相良市街地を比べると、町割りが良く似ていて、現在の町並みは城下町を基にできたことがわかります。
これらのことから、田沼家の存在が牧之原市の歴史と文化をつくったと言っても過言ではないでしょう。